デジタルカードゲーム談話室ハイジ亭

カード&ボードゲーム中心に実況プレイ動画をうpしています。

【発掘】JOTY2013 実況プレイ動画オブザイヤー

こんにちははじめまして、再生数9999以下ランキングを制作しているぶるうすという者です。宜しくお願いします。
今回は2013年にうpされた実況プレイ動画の中から個人的に印象に残っているものを紹介します(再生数の大小は無関係です)。名づけて実況プレイ動画オブザイヤーの発表です。

■大賞
パープルムカデ&ロウ


年間大賞は文句なくこちらでしょう。古き良きスーファミ時代のファイナルファンタジーシリーズなどに思い入れのある人には特に心に響きます。まず1本のRPGを完成させるというその労力が素晴らしい。その過程を実況として披露し視聴者からアイデアを募集するというスタイルも、リアルタイムで見ていた人にとっては視聴者参加型の楽しい企画だったことでしょう。そしてそのRPGドラッグオンドラッグの完成度。シナリオ・マップ・数々のギミック・キャラクターや武器、魔法のネーミングセンス・会話の端々にある過去RPGへのリスペクトやメタ。誰かが言っていましたが、『時代が時代ならミリオンセールいってもおかしくないゲーム』だと自分も思います。最近あらゆるフリーゲームがダウンロードしてプレイできる現状ですが、これはパープルムカデ本人が作ったロムカセットがないとプレイできないというもどかしさがまたイイ。
さらにそのゲームを初見でプレイするロウの姿勢がまた面白い。本人ともリアル友達なのでこれはバグじゃないかと突然電話してみたり、パープルムカデの性格を裏読みして攻略したりひっかかったりという実況がこれまた見ていて非常に楽しい。プレイ後はおまけの座談会まで開いてくれて、いたれりつくせりです。普段めったにコメントを打たない自分が去年もっとも多くコメントを書いたシリーズがこの動画でした。近年まれに見る本当に面白い実況プレイ動画であり万人にオススメできます。

■ルーキー部門
くらり


2013年に初投稿してデビューした実況プレイヤーの中で最も伸びたのがくらりでしょう。現在の実況プレイのジャンルは有名実況者だけが伸びる一極化されていて新しく始めた人が再生数を伸ばすのは非常に難しい状況です。ネタや新作に走るわけではなく、これだけの再生数を築いたのはおそらくゲーム好きな心と丁寧さによると思います。各動画のパート1冒頭を聞けばわかるのですが本当にスーファミ時代のスクウェアのゲームが大好きなんだなあということが伝わってきます。特に音楽には詳しくほぼすべてのゲームの譜面を買ってピアノで弾いているとのことです。あとはなによりほぼ週一以上更新し、最後まで完結するという意志力。とかくRPGは長すぎるのでクリアせずに失踪してしまう実況者が多い中で、確実に最後までプレイしてくれるという信頼感があり追いかけて見ていこうという気になります。声も聞きやすく嫌味がありません。gdgdな部分はとっととカット・編集して見やすい動画を作っているのも特徴です。

■協力プレイ部門
希鏡 クロ 他


2013年は特に4人実況プレイが流行った年だといえるでしょう。たいていは4人でワイワイ騒いでいて本人たちだけが楽しいというモノが多いです。それとは少し違うのだけれど個人的に大好きな4人実況がこちらです。ヲタ4人でロストプラネット2をプレイしていきます。魅力は宮崎弁。そのちょっとした訛りが聞いてて楽しいです。それから編集がとてもうまく画質もよく見やすい。最新のアニメや漫画/ゲームには相当詳しく常に流行りをチェックしているというヲタの鏡的な存在であり、アニメのネタがちょいちょいはさまれてきます。特に進撃の巨人まどか☆マギカガンダム、東方などが好きな人はクスっと笑ってしまうのです。最初はリーダーの希鏡の声しか判別できなかったのですが、何度も聞いているうちに解説・ツッコミ役のクロの声もわかるようになってきました。こんなに楽しい実況なのになぜ伸びないのだろうと思ってしまいます。
と思っていたら満を持してゴッドイーター2の4人実況をはじめてくれました。こちらは前作バーストも実況であげているので固定ファンと新規ファンもつかみジワジワと伸びているようで今後が楽しみであります。




■企画部門
七那


DDRのコントローラでさまざまなゲームをプレイするという足プレイが近年話題となりました。その縛りを一歩先にすすめて、普通のPS3コントローラを足で操作するという頭おかしい(褒め言葉)としか思えない発想に脱帽です。その足を実際のカメラで撮影しているのが笑えます。七那はゆっくり実況の分野でかなり有名人のようで1年ぶりに復活して実況をはじめたようです。

■企画部門
朱哩


個人的に、好きな海外ドラマを見ながら雑談するというドラマ実況や、ある漫画の第一話を読む漫画実況というのを試みたことがあるのですが前者は消され後者は解像度的にイマイチでした。朱哩は国語の教科書を朗読プレイするというジャンルに挑戦しています。ただ読むだけなら誰でもできるのですが、独自のテキスト表示スクリプトを作り、まるでサウンドノベルゲームのように自分の声に合わせてテキストが流れるようにしているという工夫が素晴らしい。最後に国語の教科書にあるような設問をそのまま解くという部分をゲームっぽくしている点も見事ですね。ただ残念なのは本人が使用しているイヤホンかスピーカーがモノラルだからでしょうか…声が片方からしか出ていないのです。この点だけ残念です。新たな分野に挑戦する実況者は応援したくなりますね

■企画部門
shu3


こちらは8月の投稿以来何度もデイリーランキングに載っているので見たことがある人も多いでしょう。なんにも役に立たない松崎しげるのブロックを置くことができるというMODを自作するという発想自体が常人を超えています。さらに分かる人には分かる松崎しげるはいつも日焼けして真っ黒という部分を考慮してブロックの黒さが変更できるという念の入れようw なによりもラストのオチにかける労力。今後も何かをやってくれそうな可能性を魅せつけてくれました

■編集部門
テラゾー


誰でも知っているランカーのテラゾーです。何をいまさらかと思うのですがワンダのこのPart10だけは、やられたなと感動してしまったのであげておきます。みなさんご存知でしたらすいません。
実況者あるあるで、録画したはいいものの音声がとれてなかったりノイズがはいっていたり画面がうまく録画できていなかったり、ファイルを消してしまったりとボツになってしまうことは多々あると思います。その失敗を逆に利用しさらに実況を面白くすることができるという可能性を見せてくれたのがこの紙芝居です。元々絵が巧くイラストが描けるということが前提ですが、本編15分の実況を自作イラストでアニメ化してしまったのです!(今回の場合は声は撮れていたけど画面の録画に失敗したという前提です)
特に初見でプレイする場合、録画に失敗すると初見の感動やリアクションが薄れてしまいますよね。せっかくうまくしゃべれたのにそれをボツにするのはもったいないという発想から自分でアニメを作るという所まで昇華させるアイデアがすごい。ただアニメは一秒数枚も絵を描かなければならないのでそれは無理。なので1枚絵を巧く移動させたり揺らせたりセリフ部分だけ入れ替えたりという極力労力がかからない方法を模索しているのがすごい。
これを見て、かつてたった一人で『ほしのこえ』というアニメを作ったという新海誠を思い出しました。われわれ素人でもアニメもどきのものを作ることができるのだという方法を教えてもらえた感じです。またこの後これを参考に、自分も実況プレイで録画失敗した時は撮り直しせず紙芝居動画をうpしたりしていました。さすがに絵は描けませんがゲームキャラの切り貼りなどでごまかしました。という意味でとっても参考になりました。

■描いてみた部門
クロニコ


実況プレイヤーで絵が巧い人はけっこういるのですが、本格的にアニメを作った経験があるという人は少ないのではないのでしょうか。左のゼルダの実況の脇に描かれていた絵が巧く気になり投稿動画をチェックすると、なんと高校生の時に自作アニメを作っていたという動画が見つかりました(右)。一人でこんなものを作るとは尋常ではありません。一体何枚の絵を描いたのでしょうか。
なかでも実況者プレイヤーのすぎるが好きすぎて作ったこのすぎるMAD愛にはかないません。さらに続編が製作中とのこと。アニメが作れる実況者として注目しています。


■オープニング部門
97kg兄


2013年は進撃の巨人が大ブームの1年でした。数々のオープニングMADが作られましたが、ゲームの分野としてはこれが一番でしょう。かっこよすぎます

■いい声部門
ロクシ


萌えでもなく媚びてもいなくとてもいい声ということで評価しています。聞きやすく作業用としても邪魔にならないくらい透き通る声質です。個人的には聞きながら寝るといつのまにか安眠できるという子守唄のように利用しています。

■いい声部門
えぬじん


こちらはいい声の男性版。歌ってみたでも活躍しているそうです。使っているマイクがよいのか本当にラジオの向こうから聞こえてくるような滑舌よくはりのある聞きやすい声質です。
さらに進撃の巨人ボイスを集めまくってシーマンと対話するというそのアイデアが素晴らしい。

■レトロ部門
ミゾぐち


ファミコンのゲームをレトロゲーとして上げている人は多いのですが、ミゾぐちはPC-88やPC-98といったもはや誰も持っていないだろうPCのゲームを紹介してくれるというところがレア度高いです。最近は生放送でレトロゲーをプレイしていることが多いようです。
個人的には2012年に投稿されたレトロゲー詰め合わせの続編を心待ちしています。


■海外発掘部門
ろへい


このマイリストの内容を見るだけでおわかりいただけるでしょう。日本で翻訳されていない海外の良作ゲームばかりを実況しさらに丹念に字幕をすべてつけてくれるという親切さです。今年は精力的に『バックトゥ・ザ・フューチャー』『シャーロック・ホームズの遺言』など4本を完結してくれました。ゲームは必ず事前に攻略し世界観を理解した上でプレイしながら解説するというスタイルをとっています。もはや実況プレイヤーというよりもプロの翻訳家に近いと言えます。ろへいのブログを見るとかなりの教養人であることもうかがえて頭が下がります。解説実況という分野では以前紹介したAzrailに近い、貴重な存在であるといえます。

■絶叫部門
Loi


実況プレイ黎明期からホラーゲームの絶叫というのは一定の需要がありました。最近は絶叫動画が多すぎて飽きられつつあるとは思うのですが、これは本当に気持ち良いほどの絶叫っぷりでした。スカッとしたいひとにオススメです。

■ハイテンション部門
hrdmko


4分くらいからの下衆で悪人ぽいプレイが見ていて気持ちいいです。なかなかプレイしていてもこんな風には振りきれるものではありません。終始ハイテンションでテレビのゴールデンタイムのバラエティのような楽しさが詰まっています。動画に挿入されるBGMや編集に昭和の香りがただようのがなつかしい。元ランキング常連ということもあり毎回オープンにも凝っていたり画質は素晴らしくハズレのない実況を常に投稿してくれている実況者です。


いかがだったでしょうか
気になる動画はありましたか?お気に入りのうp主がいて歓喜した方もいるかもしれませんね。
先日、2013年下半期再生数9999以下ランキング動画をうpしました。こちらもご覧いただき発掘の参考にしていただけたらと思います。


また今年は、積極的に実況者さんその他に絡んでいく年にしたいと思います。
生放送へのお声がけ、ラジオ動画、実況話、オレのを見てくれなどありましたら、ぶるうすのスカイプIDもしくはツイッターへコンタクトください
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ではまた。
下のコメント欄で記事の感想などお待ちしています。

※記事内では実況者の敬称略とさせていただいています。ご了承ください